兵馬俑などの世界的に有名な観光地が沢山ある西安は、広い中国の中でぜひ訪れたい都市ですよね。中国西部を代表する大都市ですが、治安は良く旅行しやすい場所といえます。しかし、やはり気をつけるべきポイントがいくつかあります。
そこで今回は、筆者の西安での滞在経験をもとに、現地でより安全に過ごすための注意事項をご紹介します。
中国・西安の治安は大丈夫?現地で安全に過ごす8つの注意事項!
1. 道を渡るときは現地人の真似を
交通マナーはかなり悪く、車もバイクも歩行者も日本では考えられない動きをします。日本のように歩行者優先ではなく、車優先の社会です。大きな通り以外では信号はほとんど意味がありません。道を渡るときは、周りに十分に気をつけて現地人の動きを真似してください。
また、歩道にバイクが乗り上げてくることも当たり前です。歩道を歩いているからといって安心せず、周りの音などに気を配ってください。
2. 乗車時には手すりなどにしっかりつかまろう
上記で見たとおり、西安の交通マナーはいいとは言えません。歩行時だけでなく、乗り物に乗っているときも気を抜かないようにしてください。急発進したりものすごい速さでカーブを曲がったりすることも茶飯事ですので、バス、タクシー、中国版トゥクトゥクである電動三輪車等に乗るときは、手すりなどにしっかりとつかまってください。
また、タクシーや電動三輪車を利用する際は、ぼったくりを避けるために乗車前にしっかりと値段交渉をしてくださいね。
3. 人ごみでは荷物は前に抱えて
安全な西安といえど、スリなどの軽犯罪は頻繁に起きるようです。特に回民街は、食べ歩きが楽しく絶対に訪れたいスポットですが、歩くのも大変なほど混雑します。スリの被害に遭わないために、財布やスマホはポケットの中にいれず、かばんの中に入れ、自分の胸の前で抱えるなどしましょう。また、トラブルに巻き込まれないために、高価なブランド品を身につけることも避けてください。
4. 繁盛している店を利用すれば食あたりを避けられる
西安はおいしいものがたくさんあります。しかし、中国といえば食の安全がどうしても心配です。旅行を楽しいものにするために、食あたりは出来るだけ避けたいですよね。食あたりを避けるためのおすすめの方法は、繁盛している店を利用することです。お客が少ないレストランでは、古くなってしまった食品を使っているおそれがあるため、加熱されたものでも危険な場合があります。
西安では、唐辛子やスパイスをふんだんに使った料理が多いので、食べ過ぎないように注意することも大切です。食べ慣れていないものを大量に食べると胃が疲れてしまい食あたりを起こしてしまうので、腹8分目を心がけてください。
また、加熱されたものを食べる、生もの・生水をさけるといった海外旅行での食事における基本的なポイントは守るようにしてくださいね。
5. 英語はほとんど通じない。指差し会話帳やメモ帳で十分な用意を
ホテルや有名観光地を除いて、日本語はもちろん、英語がわかる人はあまり多くありません。数字やwantやgoといった簡単な英単語もほとんど通じません。漢字を見せると伝わることが多いので、メモ帳や指差し会話帳を携帯すると便利です。
6. 大気汚染対策は高機能マスク持参がおすすめ
上海や北京などの東部大都市に比べるとまだまだマシですが、西安でも大気汚染が問題になっています。大気汚染は夏よりも冬のほうが深刻なようです。
また、3~4月は黄砂が吹き荒れます。アレルギー体質の筆者でも少し喉がかゆくなる程度だったので、過度に心配する必要はありませんが、心配な方は薬や高機能マスクを持参してください。
7. Google、SNS、LINEは使えない。VPNの用意を
中国全土で共通の問題ですが、GoogleやFacebook・TwitterなどのSNS、LINEは中国で使うことが出来ません。何も用意せずに中国に行くと、家族や友達と連絡を取るのも難しくなってしまいます。事前にVPN(Virtual Private Network)アプリをダウンロードするのがおすすめです。VPNを使うことによって、ネットの通信を海外経由にすることが出来るので、閲覧が禁止されているサイトを利用することが出来ます。中国国内に入るとVPNはダウンロードできなくなってしまうので、出発前に準備しておきたいですね。
また、中国版googleマップといわれている百度地图は、地図の精度がよくオフラインでも使えるので、ダウンロードしておくと効率的に行動することが出来ます。
8. 反日問題・民族問題には一定の配慮を
北京や南京などの都市に比べると、反日感情は高くありません。こちらが日本人だとわかると「日本製品が一番さ!」「あのアニメ大好きだよ!」と気さくに会話してくれる人もたくさんいます。しかし、9月2日の対日戦勝記念日など特定の時期は、中国全土で反日の気運が高まってしまうため注意が必要です。旅行前に情報をチェックしそのような時期は公の場で大きな声で日本語を喋らないようにしましょう。
上記の時期の旅行ではありませんでしたが、筆者の体験として、兵馬俑で物売りからみやげを買わなかった時に「バカヤロー!」と日本語で叫ばれたことがあります。抗日ドラマでこういったワードが頻繁に使われているため、気に入らないことがあった場合に言ってくる人もいるようです。このような場合は相手にせずその場を去るのが一番です。
また、民族問題に気を配ることも大切です。西安は西側世界の入り口なので少数民族文化に触れる機会もあります。少数民族と中国主要民族である漢族との経済格差を目の当たりにすることもあるかもしれません。しかし、少数民族問題は中国が抱える大きな問題ですので、周りに人がいる場合はそのような問題に言及するのは避けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
西安は治安の良い街ですが、上記のことに気をつけることでより安全な西安旅行が出来るはずです。必要な方は高機能マスクの準備やVPNアプリのダウンロードをして、より快適な旅行にしたいですね。旅行快乐(よい旅を)!
中国・西安の治安は大丈夫?現地で安全に過ごす8つの注意事項!
1. 道を渡るときは現地人の真似を
2. 乗車時には手すりなどにしっかりつかまろう
3. 人ごみでは荷物は前に抱えて
4. 繁盛している店を利用すれば食あたりを避けられる
5. 英語はほとんど通じない。指差し会話帳やメモ帳で十分な用意を
6. 大気汚染対策は高機能マスク持参がおすすめ
7. Google、SNS、LINEは使えない。VPNの用意を
8. 反日問題・民族問題には一定の配慮を