中国を観光する際、タクシーの相場やその他の移動手段を把握することはとても大切なポイントですよね。筆者は中国福建省アモイ市に10年以上在住しており、タクシーを含めた交通機関も何度も利用しています。ただ中国国内を安全かつスムーズに観光するためには、ちょっとした知識が必要です。
そこで今回は、アモイ市を観光をする際のおすすめ移動手段と旅行前に知るべき7つの事柄をご紹介します。アモイ市内の交通機関の種類と特徴、相場、日本人が利用する際の注意点などを詳しく解説しますので、ぜひ旅行前にチェックして、スムーズに移動できるよう準備しましょう!それではご覧ください。
中国アモイ市のタクシー移動!在住者に聞く7つの注意事項!
1. 出国前にビザが必要か確認!
日本人が中国を訪問する場合、15日以内の滞在について、入国目的が観光・商用・親族訪問・通過であれば、ビザは不要です。ビザが必要となるのは15日を超えての観光と、商用、留学、就労などの目的のための訪中です。あなたの渡航が果たしてビザが必要なものかどうかまず確認しましょう。
もしビザが必要となる渡航であれば、入国後のトラブルを避けるためにも、中国在日領事館、ビザセンター、旅行代理店などを通して事前にビザを取得してから出国しましょう。
2. 日本から中国福建省アモイ市への行き方は直行便で!
2019年3月現在日本からアモイ高崎国際空港への直行便は関西国際空港からアモイ航空が、成田国際空港からはANAとアモイ航空の直行便が出ています。
筆者は10数年以上日中間を移動していますが、この間にも航空路線はしばしば変更になっています。例えば以前にはANAの関空ーアモイ間直行便が就航していましたが、現在はなくなっています。出発前に今一度航空便を確認しましょう。
フライト時間はアモイー関空間が約3時間、アモイー成田間が4時間程です。2019年3月現在就航している航空便では、関空発アモイ航空便が21:40着、成田発アモイ航空便が18:10着、成田発ANA便は13:25着です。
3. 空港から目的地への行き方はタクシーか配車サービスで!
国際線はアモイ高崎国際空港(Xiamen Gaoqi International Airport)のターミナル3に到着します。到着してからの移動手段にはタクシーを始め、配車サービス、公共バス、ホテルの送迎等が利用可能ですが、中でも利便性が高いのはメータータクシーと配車サービスです。
・メータータクシー
車体の色はタクシー会社によって水色や黄色、緑、紫などいろいろですが、どのタクシーに乗っても同様のメータータクシーです。アモイ市はそれほど面積の大きい市ではないので、空港からどこに行くにもタクシーだとおよそ30ー40分以内で到着します。初乗り10元(3kmまで)で、その後は2元/kmで運賃が加算されます。
・配車サービス
近年中国全土でUberのような配車サービスが急速に普及してきています。料金はメータータクシーよりもやや高くなりますが、従来のメータータクシーと比較して車体の状態、ドライバーの態度やサービスがかなり良いです。
まずアプリから目的地や車両ランクを選択して予約します。空港からだとたくさん待機していますので、すぐつかまります。中国国内でよく利用されているのはDiDi/嘀嘀打车(ディーディーダーチャー)という配車サービス会社です。
DiDiについては以下に詳しく特集していますので合わせて読んでみてください。
4. アモイ市の移動手段と相場を確認しよう!
タクシーと配車サービスの他にもアモイ市の移動手段は様々です。例えば公共バス、BRT(Bus Rapid Transit)、地下鉄があります。
・公共バス:
従来からある公共市バスです。アモイ市はアモイ本島と大陸側の二つの地域に分かれており、本島のみの移動は1元ですが、大陸側への移動には2元かかります。日本と異なる点は、アモイ市の市バスでは乗車すると先ず先に運賃を支払う点です。また日本の市バスのように両替機は設置されていないので、小銭を用意しておく必要があります。ちなみに先ほど言及した国際空港はアモイ本島の方にあり、その他著名な観光スポットやショッピングモール、5つ星ホテルの多くも本島に集中しています。
・BRT:
これは外見は非常に普通の市バスに似ていますが、青い車体が目印のバスです。市バスが通常の車道を走行するのに対して、BRTは専用の道路や高架を走行するため、信号や渋滞の影響を受ける事が少なく、結果としてスピーディに目的地に到着するバスです。その料金は10km以内は1.5元、10km以上は0.15元/km、最高料金は4元となっています。
・地下鉄:
アモイ市内では2017年12月31日に地下鉄1号線が開通しました。今も他の路線の建設が続いています。地下鉄の料金は初乗り2元で、その後距離によって段階的に運賃が上がっていき、最高運賃は7元です。
5. 天気のいい日は自転車がおすすめ!
中国で近年急速に普及してきたものの一つにシェア自転車があります。路上にロックされた状態で停められているので、車体上のQRコードを読み取ってロックが外れたら乗る事ができます。
まず事前にWechatやAlipayのアプリをダウンロードしておく必要があります。料金もアプリから支払うので、銀行のカードをリンクさせるか、一定金額を「残高」に入金しておく必要があります。
外国人はパスポートによる身分証確認に加えて、一定金額の保証金を最初に支払う必要がありますが、保証金は解約するときに返金できます。一般的な料金は1時間1元ほどです。複数の会社があるので、自転車を提供している会社によっても料金やシステムが異なります。
シェアサイクルについては以下の記事をぜひ参考にしてみてください!
6. アモイ市ならではの移動手段は船!
アモイ市には世界文化遺産に登録されている「コロンス島」があります。コロンス島では車の通行が禁止されているため、島に着いてからの主な移動手段は徒歩です。これにより島の中では排気ガスや騒音がなく、鳥のさえずりと波の音に囲まれたのんびりした静かな時間が流れています。
観光客はアモイ本島の「邮轮中心厦鼓码头(ヨウルンジョンシンシャーグーマトウ)」からコロンス島の港に行く事ができ、運賃は30〜50元です。チケットの購入及び乗船には身分証が必要となるため、日本人はパスポートの携帯を忘れないようにしてください。
7. アモイ市内を移動する際の注意点
アモイ市は中国の他の都市と比較しても比較的治安が良く、Bricksの会議が開催されたこともあります。ただ、日本と比較した場合、やはり治安や交通上の安全性は劣りますので、気を引き締めて行動する必要があります。
特に道路を横断するときの注意点ですが、中国の車は左ハンドル右側走行で、日本と左右が反対になっています。しかも車両用の直進信号が赤であっても、中国の交通ルールでは右折ができます。その為、歩行者からすると青信号で横断しているのに、突然車が右折してきてびっくりするという状況が発生します。
中国の道路を歩く、または自転車で走行するときは、目の前の信号が何色であっても十分周囲に気を付けて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
ご紹介したようにアモイ市にはタクシーを始めとする複数の移動手段があります。それぞれ利便性や路線、運賃が異なりますので、あなたの状況に合わせて選択してみてください。
例えばタクシーや配車サービスは公共の交通機関と比較すると運賃は高くなりますが、利便性や快適性が高く、重いスーツケースも運びやすいので、複数の人数で利用した場合とてもお得です。
また世界文化遺産であるコロンス島に行くことができる船は他の地域にはない移動手段なので、旅の思い出に一度利用してみてはいかがでしょうか。
中国アモイ市のタクシー移動!在住者に聞く7つの注意事項!
1. 出国前にビザが必要か確認!
2. 日本から中国福建省アモイ市への行き方は直行便で!
3. 空港から目的地への行き方はタクシーか配車サービスで!
4. アモイ市の移動手段と相場を確認しよう!
5. 天気のいい日は自転車がおすすめ!
6. アモイ市ならではの移動手段は船!
7. アモイ市内を移動する際の注意点