経済発展を筆頭にその変化がめざましい中国。上海や北京を始め、世界的に存在感のある都市も多く存在します。「物価の安い中国」は今やモノによっては日本と変わらない、或いは日本よりも物価の高い国となっています。
そこで今回は、経済特区に指定されているアモイ市に在住11年以上の筆者が、現地の価格の相場やお得な情報をご紹介していきます。
中国アモイ市の物価調査!在住者に聞く8つのお得情報!
1. すぐに使う人民元は事前に両替しておこう!
人民元と日本円間のレートは随時変動しています。2019年3月現在1人民元=16.53日本円ですが、数年前には1元が12円くらいの時期もありました。
空港に着くと先ず何らかの交通機関を利用してホテル等目的地に向か方が多いかと思いますので、すぐに必要となる交通費くらいの現金は事前に両替しておいた方がスムーズに移動できます。
中国では近年キャッシュレス化が進み、現地生活では現金を使用することはほとんどありません。決済や買い物、送金等全てスマホで行うことができます。ただこれにはWeChat、Alipayと言った中国の決済アプリが必要となりますので、一時的な観光目的の訪中の場合、現金での支払いがメインになります。中国国内では基本的にvisaやAmex、masterのような国際的なクレジットカードは使えません。
なお、WeChatについては以下に詳しくまとめていますので、合わせて読んでみてください。
2. 公共の交通機関は安い
急速な経済発展が続く中国では、個人間の収入の格差が日本よりも大きいのが特徴です。そのため、公共の交通機関の運賃を始め、水道代や電気代、スマホ料金など日常の生活に欠かせないようなサービスの料金は日本よりも安く利用することができますが、高級ブランド品や嗜好品は海外と比べて高いことが多いです。
例えば筆者が在住している福建省アモイ市の市バス料金は1−2元、地下鉄料金は初乗り2元で、その後距離によって段階的に運賃が上がっていき、最高運賃は7元となっています。
なお、アモイの移動手段については以下に特集していますので、ぜひ一読ください。
3. 中国で買わない方が良いもの
中国ではブランド品や嗜好品、輸入品の価格はその他の海外と比べてかなり高く、さらに模造品も多く出回っていますので、中国ではこれらの製品は買わない方が良いです。
加えて食品類も信頼のおける大手スーパーや小売店での購入をお勧めします。安価な路上の屋台や個人経営の飲食店もたくさんありますが、使用している食材や調理環境が安全基準に沿ったものではないことが多々あります。例えば、病死した家畜の食肉を使用していたり、不衛生な環境下で調理されたものであったりしますのでお勧めできません。
4. スーパーでの食材購入時の注意点
アモイ市にはウォールマート(アメリカ系)やテスコ(イギリス系)、カルフール(フランス系)などなど複数の国際的大手スーパーが進出しており、日本のスーパーと比較してもかなり面積の大きい店舗を展開しています。日本にない食材も多く販売されているので、日常の買い物に加え、お土産探しにもぴったりです。
ここで注意しなければならないのは、中国では野菜やフルーツ、魚介類、肉類の多くが量り売りである、という点です。この場合の価格表示は一般的に斤(ジン:500gに相当)が使用されており、売り場付近に設置されているビニール袋に食材を入れて、計量してもらい、最後にレジで精算するシステムです。計量を忘れるとレジから再び食材売り場に戻って計量しなくてはいけませんので、忘れないように注意しましょう。
5. 衣料品は季節問わずディスカウントの有無を確認!
日本での衣料品販売は季節の変わり目などにディスカウントが明記されいれば割引があるという販売方法ですが、中国では季節の変わり目だけでなく、売上向上の目的でセールが開催されていることがよくあります。
ここで注意しなくてはならないのは、特に個人経営の店についてですが、聞かなければ割引が適用されないことがある、という点です。店からすると同じ商品を出来るだけ高値で販売して売上を上げたいのが本音ですので、何もきかず、小売価格に納得して支払いすると、実際には適用できた筈の割引方法を逃すことになります。
あなたが金銭的に余裕のある場合で、内心安いなあと思っていても、念のため適用できる割引がないか確認してから支払いしましょう。割引の有無を尋ねるには「有打折吗?(ヨウダージャーマ?)」と聞きます。
ショッピングで役立つ中国語フレーズは以下をぜひチェックしてみてください。
6. 飲食店の価格もピンからキリまで
中国での飲食店は価格幅が日本よりも大きく、20元以内でお腹いっぱいになるような庶民的食堂もあれば、一食何千元もするような接待向きの高級店もあります。
中国でよく食べられる「馒头(マントウ)」は、1元で手のひら一個分くらいのサイズが購入でき、「豆浆(ドウジャン;豆乳)」と組み合わせるとそれだけで満腹感があります。筆者が日本人の友人とレストランで食事をして割り勘すると場合は一食大体70ー80元くらいです。
7. 映画観賞もお得
映画観賞も日本よりもお得です。アモイ市では30元代で新作映画を観ることができます。映画館も新しいものが多く、その設備も、前列部の数列は180度リクライニングシートになっていたり、マッサージ機能付きのシートやVIPソファシートなどなどバラエティに富んだ日本にはない設備を体験することができます。
ただ言語の壁があり、大部分は中国語か英語で放映されています。たまに日本の映画で中国語字幕の場合があり、非常に見やすいですが、無い場合一番日本の方におすすめなのは会話言語が英語で中国語字幕付きのバージョンです。特に中国語と英語を勉強したい方には両方の標準的ネイティブ言語に触れる良い機会になります。
なお、中国のおすすめ映画は以下に詳しくまとめましたので、中国語を勉強中の方はチェックしてみてくださいね。
8. 家事代行サービスも利用しやすい
中国では家事を代行してもらうサービスを利用する習慣が日本よりも普遍的で、住み込みで家事や子育てを手伝ってくれる女性を「保姆(バオムー)」と呼びます。日常の掃除洗濯に加えて整理整頓、料理、子どもの世話、子どもの学校の送り迎えなどもしてくれます。
アモイ市では以前は個人間の契約が多かったのですが、最近では間に会社が入って、家事代行サービスの受託、人選、アフターサービスなども一括して請け負ってくれるので、以前よりも更に利用しやすくなりました。他人と一緒に住むことに抵抗がある人は1日数時間だけ家事代行サービスを利用することもできます。
筆者は1週間に一回、4時間の清掃サービスを利用していますが、一回の料金は140元ほどで、日本の同様のサービスよりもかなりリーズナブルです。実際にサービスを提供してくれる方も実直で口数少なく、信頼できます。
まとめ
急速な経済発展とともに変化の速い中国では、個人間の所得格差が日本よりも大きく、消費の選択肢も日本よりもより幅広いのが特徴です。
数あるモノ・サービスの中でも日本より安くお得に利用できるものがあれば、その一方で嗜好品や輸入品、高級ブランドなどは日本よりもかなり高くなっています。ご紹介した映画鑑賞は日本よりも低コストで利用でき、中国語への理解も深まるので是非体験してみてください。
これらの中国と日本間の価格差を知った上で、お得に中国での生活を楽しんでみてくださいね!
中国アモイ市の物価調査!在住者に聞く8つのお得情報!
1. すぐに使う人民元は事前に両替しておこう!
2. 公共の交通機関は安い
3. 中国で買わない方が良いもの
4. スーパーでの食材購入時の注意点
5. 衣料品は季節問わずディスカウントの有無を確認!
6. 飲食店の価格もピンからキリまで
7. 映画観賞もお得
8. 家事代行サービスも利用しやすい