WeChat(微信)の使い方と注意点をまとめてみた!

中国文化

最近日本でもお店などでよく見聞きするようになったWeChat(ウィーチャット)。WeChatが何か気にはなるけど今さら誰かに聞くのもちょっと…と思っているあなたのために、今回はWeChatの使い方や注意点についてご紹介します。

この記事を読んで、あなたもぜひWeChatデビューしてみませんか?

 

WeChat(微信)の使い方と注意点をまとめてみた!

 

1. WeChatって何?

WeChatとは、中国語で「微信/ウェイシン」と呼ばれる無料チャットアプリで、イメージとしては中国版LINEという感じです。(ただし厳密に言うと、WeChatと微信は別物で、いくつか違いがあるようです)

このWeChatは、あのQQを大ヒットさせた中国最大手IT企業のテンセント社が2011年にリリースし、わずか7年でユーザー数10億人を獲得しました。中国人でスマホを持っている人ならほぼ100%WeChatアカウントを持っている、と言っても過言ではありません。

2. WeChatでは何ができるのか?

WeChatはそもそもがチャットアプリですから、LINEと同様、文字・音声・写真・動画・スタンプなどを使って友人と無料で会話することができます。また、「朋友圈/ポンヨウチュエン/モーメンツ」には、写真や動画を載せて、友だちとシェアすることができます。

しかし最近ではこうしたチャット機能だけでなく、振り込みやモバイル決済、タクシーの配車、飛行機や電車のチケットの手配、ネットショッピングなど、生活のあらゆる場面でWeChatが使われるようになってきました。

さらには、中国においてビジネス上での自己紹介は紙の名刺交換ではなく、WeChatで個人情報を交換するという方法が普通になっています。コミュニケーションツールであり財布にもなるWeChatは、まさに中国人にはなくてはならない存在なのです。

3. WeChatを使ったモバイル決済WeChat Pay

近頃日本のお店では「欢迎使用支付宝/微信支付」などと書かれた看板をよく見かけますが、この「微信支付/ウェイシンジーフー」こそがWeChat Pay、つまりWeChatに付いているモバイル決済機能です。

ちなみに「支付宝/ジーフーバオ」とあるのは日本語ではAlipay(アリペイ)で、WeChat Payと並んで中国で利用されるモバイルペイメントです。中国では今や財布を持ち歩く人はいないと言われるように、生活におけるほぼ全ての支払いがこの2つのモバイル決済で行われています。

先ほども述べたように、ネットでの買い物はもちろんのこと、レストランでの会計やタクシーの乗車賃、果ては屋台で「小吃/シャオチー/軽食」を買うときにも、中国の人たちはこうしたモバイル決済を使っているのです。特にWeChat Payは、金額がそれほど大きくないちょっとした支払いに用いられ、その使用頻度はAlipayより多いという中国人がほとんどのようです。

 

 

4. WeChatアプリの使い方

まずはアプリストアでWeChatを検索、インストールしてください。初めて使うときはアカウントの作成が必要となります。携帯電話番号を使ってアカウント登録します。あとは画面の案内にしたがって、携帯電話に送られてくるSMS確認コードを入力したりすれば完了です。

日本のクレジットカードがあれば、WeChat Payを使うために本人認証もできるので、中国への出張や旅行に行くときにはぜひ準備しておきましょう。このあたりの話は以下の記事に詳しく載せていますので、ぜひそちらも参考にしてくださいね。

中国の電子マネー事情!旅行前に知るべき7つのおすすめ情報!
今や財布を持ち歩く中国人はいないと言われるくらい電子マネーが普及している中国。wechatpay, alipayなど、あなたが中国を旅行するとき使いやすいおすすめの電子マネーはどれなのか、ぜひ知っておきたいですよね。そこで今回は中国の電子マネー事情をわかりやすく解説していきます!

では、わたしたち日本人がWeChat Payを日本国内で使えるのか?という疑問ですが、答えは“ダメ”です。今のところ、外国人(中国人ではない人)は中国以外の場所でWeChat Payを使うことはできません。今後外国人がもっとWeChat Payを使いやすくなることを期待したいですね!

5. WeChatは厳しく検閲されている

さて、WeChatについてあれこれ見てきましたが、最後にWeChatを使う上での注意点をお話ししたいと思います。大抵の方はご存知だと思いますが、中国ではネット検閲が厳しく実施されています。特にWeChatでのやり取りはほぼ100%検閲されていると言われています。

また、ひとたび検閲に引っかかってしまうと、メッセージが削除されたり、アカウントが凍結されたりすることがあります。つまり、政府が規制している単語や話題をチャットやモーメンツで使わないように気をつける必要があるのです。では、危険度の高い禁句には何があるのでしょうか?

6. WeChatで使ってはいけない単語や話題はこれ!

中国では中国共産党が何よりも権威を持っています。ですので、反政府的と思われかねない話題については絶対避けましょう。それには共産党批判はもちろん、天安門事件についてや、チベット問題についてのこともタブーな話題です。また、中国政府が厳重に規制している黄(ポルノ)、赌(ギャンブル)、毒(ドラッグ)の3つのワードも使ってはいけません。

ほかにも金銭授受に関係した単語を多用することや、一度に大勢の友人の追加(20人)することなど、いくつかの理由でアカウントがブロックされてしまうことがあるようです。こうして列挙すると、“中国のネット検閲って怖い”と感じるかもしれませんが、これは裏を返せばネット上のやり取りもきちんと管理されていて、犯罪の温床になりにくいということになり、安心してWeChatを使えるというわけですね。

 

 

まとめ

中国人のコミュニケーションツールであり財布でもあるWeChat。あなたもスマホにアプリをインストールし、WeChatアカウントを作って、WeChatデビューしてみませんか?

中国人は友だちを作ることが大好きです。中国人と知り合う機会があれば、ぜひWeChatを交換してみましょう。WeChatを通して、あなたの中国人との交友の輪が広がっていきますように!

 

WeChat(微信)の使い方と注意点をまとめてみた!

1. WeChatって何?

2. WeChatでは何ができるのか?

3. WeChatを使ったモバイル決済WeChat Pay

4. WeChatアプリの使い方

5. WeChatは厳しく検閲されている

6. WeChatで使ってはいけない単語や話題はこれ!

 


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