中国人はバレンタインデー「情人节/チンレンジエ」をどのように過ごすのでしょうか。今回は日本のバレンタインデーと比較しながら、中国のバレンタインデー事情についてご紹介します。中国独自の恋人の日についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
中国のバレンタインデー!在住経験者に聞く7つのおもしろ知識!
1. 中国のバレンタインデーの歴史は浅い?
詳しくは後述しますが、中国では古くから恋人の日が伝統行事として存在していたので、西洋起源のバレンタインデーの文化が入ってきたのはまだ最近の話です。そのため中国ではバレンタインのイベントは、日本で言うハロウィンのように、若いカップルや都心部で一部の人達が積極的に盛り上がっているというような印象です。
バレンタインが近づくと、商業施設はバレンタイン仕様にはなりますが、例えば老夫婦などは特にバレンタインデーに贈り物を送らないケースが多いですね。
2. プレゼントは男性から女性へ
日本のバレンタインデーは「女性が男性へチョコレートを贈る」という認識が高いですが、中国はその逆で、男性が女性へプレゼントを贈る日です。(これは世界的に見ると日本が特殊です)
では、ホワイトデーに女性が男性へプレゼントするのかというと、そうではないところが面白いところ。台湾ではホワイトデーにお返しをすることが一般的になりつつあるものの、中国ではホワイトデーはまだ浸透していません。つまり女性は特にお返しを考える必要はないのです!
3. 愛の告白はしない
日本ではバレンタインデーといえば、女性が意中の男性に告白をするきっかけの日でもありますよね。しかし中国の情人节(チンレンジエ)では、バレンタインデーはあくまで恋人同士のイベントであって、バレンタインデーだからといって好きな人に告白をするという習慣はありません。
4. 義理チョコを渡す文化はない
日本では、バレンタインデーにお世話になっている家族や職場の方への義理チョコや、友チョコなど、本命以外にもチョコを渡す習慣がありますが、中国ではそうした義理チョコは一切なし!繰り返しになりますが、あくまで恋人当人同士のイベントです♡
日本の感覚でバレンタインデーに恋人以外にプレゼントをすると「???」と困惑させてしまうので注意しましょう。
5. お花屋さんが大盛況
日本ではバレンタインデーといったら、チョコレートですよね。中国もチョコレートを送る習慣もありますが、さらに欠かせないのがお花!特に人気のあるのは薔薇の花です。
毎年バレンタインデーの時期になると、お花屋さんは大忙しで、この時期は薔薇の価格が高騰するほど。薔薇は贈る本数や色によって意味が異なってくるので、購入前に調べておきましょう。
6. 中国の恋人の日は七夕!
先ほども紹介しましたが、中国にはバレンタインデーの他に伝統的な恋人の日があります。その1つが毎年旧暦の七夕です。
2月14日のバレンタインデー「情人节」と区別するために、七夕のことを「七夕情人节」と表現することもあります。男性から女性にプレゼント、お花のプレゼントが主流、義理チョコなどの文化がないなど、特徴は全てバレンタインデーと変わりません。
ちなみに七夕に短冊に願いを書いて…という日本の習慣は中国にはありません。
7. その他の恋人の日
中国では他にも恋人の日が存在します。
・元宵节:
旧暦の1月15日「元宵节」は一家団欒して「汤圆」というお団子を食べる習慣があります。またこの日は、お付き合いしている恋人を家族に紹介する日でもあるのです。そのため恋人の日として認識されています。
・5月20日:
こちらは最近になって登場した新しい恋人の日。「520」(ウーアーリン)という発音が、愛しているという意味の「我爱你」(ウォーアイニー)の発音に似ていることから発祥しています。
まとめ
ここまで中国のバレンタインデー事情についてご紹介してきました。国によって全く風習が違うのでおもしろいですよね。中国で、または中国人と一緒にバレンタインデーを過ごす機会があれば、ぜひ日本の習慣も紹介しながら楽しい時間を過ごしてみてください。
中国のバレンタインデー!在住経験者に聞く7つのおもしろ知識!
1. 中国のバレンタインデーの歴史は浅い?
2. プレゼントは男性から女性へ
3. 愛の告白はしない
4. 義理チョコを渡す文化はない
5. お花屋さんが大盛況
6. 中国の恋人の日は七夕!
7. その他の恋人の日