東京から飛行機でわずか3時間の国際都市・天津。近年は東京や大阪からLCCも飛んでいるため、格安での天津旅行を楽しむことができます。しかも天津は中国の他の都市ほど広くなく、観光スポットも市の中心に集中しているため、タクシーや地下鉄などの移動手段さえ把握しておけば、ツアーに申し込まなくても自分で手配して気軽に観光できるのが魅力の一つです。
そこで今回は、天津に滞在する際の移動手段と注意点をご紹介します。
中国・天津のタクシー移動!在住者に聞く7つの注意事項!
1. 天津の移動手段
天津市内には現在、地下鉄が6路線開通しており、中心部であればある程度地下鉄での移動が可能です。料金も2元から始まり、どんなに遠くまで乗っても10元ほどなので、日本と比べると格段に安く乗ることができます。空港からも中心部まで20分ほどで直接行くことができる路線がありますので、交通費を抑えたいと考えておられる方にはおすすめです。
さらに市の中心部ではバス路線もかなり豊富で、運賃も1.5元から2元と地下鉄よりも安くなっており、またバス停間の距離がかなり短く設置されているので、バス移動もかなり便利です。バスはほとんど各路線とも単一料金の前払い制なので、停留所の案内表示で運賃をあらかじめ確認しておきましょう。
2. タクシーが最も便利
地下鉄やバスの便がいくら良いと言っても、初めて訪れる町では多少なりとも心配になってしまうもの。スムーズに移動するためには、やはりタクシーが最も便利です。その点で、天津の空港は国際線自体が少なく2時間に一便ほどの到着なので、国際線ターミナルからのタクシー利用者数も少なく、待ち時間ほとんどなしですぐに乗車することができます。
最近は少なくなってきましたが、中国では黒車と呼ばれている白タクの運転手が「タクシー」と声をかけてくることもあります。少しでも反応するとしつこく付きまとってきますし、法外な値段を要求されるので、最初から無視しましょう。
3. タクシーの料金は?
天津のタクシー料金は北京や上海と比べて安く、初乗り料金が8元、3㎞からは1.7元/㎞となっています。ちなみに北京は初乗りが13元、3㎞からは2.3元/㎞なので、天津の方がかなり割安です。空港から市中心部までは20-30分ほどで、また料金も40-50元ほどで行けるので、旅行ということで考えるとタクシーも手軽な移動手段と言えるかもしれません。
また市の中心部はそれほど広くなく、観光スポットも密集しているため、20元もあれば次のスポットへ移動することができます。ちなみに料金に関しては1.7元/㎞なので、最終的に運賃が中途半端な額で終わることも多く、良心的な運転手であれば小数点以下は切り捨て、一般的には切り上げで計算されるようです。メーターの表示額の他に1元の燃料費がとられますが、チップは必要ありません。
日本と違うのは、タクシーのドアは手動式で自分で開けるということと、車両は右側通行なので右から乗車するということです。また路上でタクシーを止める際には、腕を上ではなく、真横に挙げて止めるのが習慣になっています。ちょっとした習慣の違いですが、注意が必要ですね。
4. 大部分は話好きなドライバー
天津人は話好きと中国でよく言われますが、その言葉通り天津人は大の話好き。タクシードライバーも例外ではなく、乗車してから目的地に到着するまでずっと話しているということもよくあります。特に乗客が外国人だとわかると、矢継ぎ早に様々な質問をしてきます。
中国語を学習されている方であれば、学んだ言葉を練習する絶好の機会になるので、ぜひ使ってみてください。ただ、北京にほど近い天津ですが訛りもかなりあるので、聞き取れない言葉があってもがっかりしなくて大丈夫です。天津のおすすめスポットや料理を聞いてみると、ほとんどのドライバーが喜んで教えてくれます。
また、天津は良心的なドライバーが多く、遠回りをしたり、メーターを倒さないで走ったりするような、悪質なドライバーもほとんどいないので安心してご利用ください。
5. 便利な配車アプリ:滴滴出行(ディディチューシン)
数年前から中国でも様々な配車アプリが登場しましたが、その中でも最も利用者が多いのが滴滴出行(DiDi)というアプリです。以下の記事で詳しく紹介されているので詳細は省きますが、筆者も外出する際にはよく利用します。
このアプリからタクシーを呼ぶこともできますし、個人がドライバー登録している快車ではクーポン割引も使えるので、タクシーよりもかなり安くなることがあります。専用アプリをインストールしなくても、WeChatPayの中にこの機能が含まれているので、簡単に利用できます。ただ、携帯電話番号を登録しなければいけないので、短期の旅行だと使いづらいかもしれません。
WeChatについては以下の記事を参考にしてください。
6. 観光スポットの三輪は注意が必要
地下鉄や観光スポットの出入口には三輪と呼ばれる輪タクが数台停まっており、客引きを行なっています。短距離でしたら大体5元から乗せてくれますが、悪質な場合支払いの時になって一人当たりいくらなどと言い出したり、急いでいてかなり危険な運転をしたりするので、あまりおすすめできません。
また観光スポットに停まっている輪タクはスポットを数か所回っていくらというような交渉をしてくるのですが、これもあまり当てにならないため、注意が必要です。
7. 天気が良ければレンタサイクルで
日本進出で話題になった中国のシェアサイクルですが、中国では一時は町の至るところに置かれていた色とりどりのシェア自転車が今は姿を消しつつあります。それでも大手IT企業に買収された会社は新たなサービスも始めており、最近は電動付きのシェア自転車もよく見られるようになりました。
天津は歴史的な背景からヨーロッパ風の建物が数多く残されたり、新しく建設されたりしているため、自転車で街を巡ったり、川沿いを散策したりするのがおすすめです。特に天津の夜景は、中国というよりヨーロッパに来たような美しい景観が続き、そこを自転車で走ると新たな魅力を発見できること間違いなしです。
中国のシェアサイクルについては以下に詳しく記載していますので、合わせて一読ください。
まとめ
人も観光スポットもとても魅力的な街・天津。二日もあればごく普通の移動手段でほとんどの観光スポットを巡ることが十分に可能なので、週末を利用したプチ旅行にも実は適しているんですよ。
この機会に天津旅行をぜひ計画してみてください。きっと中国の新たな魅力を発見いただけると思います。
中国・天津のタクシー移動!在住者に聞く7つの注意事項!
1. 天津の移動手段
2. タクシーが最も便利
3. タクシーの料金は?
4. 大部分は話好きなドライバー
5. 便利な配車アプリ:滴滴出行(ディディチューシン)
6. 観光スポットの三輪は注意が必要
7. 天気が良ければレンタサイクルで