中国にももちろん夏休みがあります。では中国ではどのように夏休みを過ごすのでしょうか?筆者は10年以上中国に在住しており、これまでにも留学や仕事、子育てを通して何回も中国で夏休みを過ごしてきました。
そこで今回は中国の夏休みについて、日本との違いやおすすめの過ごし方についてご紹介してきます。
中国の夏休み!在住者に聞く現地の中国人の8つの過ごし方!
1. 中国の学校の夏休みはいつからいつまで?
中国の学生にも、もちろん夏休みはやってきます。一般的に日本の学校では7月中旬以降から8月いっぱいまでが夏休みなのに対して、中国の学校では7月初旬から8月いっぱいが夏休みである場合がほとんどです。日本よりもやや長めの夏休みとなっています。
ちなみに、中国の学校では9月が新年度で、夏休み明けには、進級、入学が待っています。
2. 大人にも夏休みがあるの?
日本では子供たちの夏休み期間にお盆休みがあるので、その間は大人にも休みがありますが、中国では夏休み期間中に大人の公休日はありません。やはり夏休みは子供の特権でしょう。
夏休み前後の公休日としては、6月7日から9日の端午节(ドゥワンウージエ)、9月13日から15日の中秋节(ジョンチュージエ)があります。詳細は以下に詳しく解説されていますので、合わせて読んでおきましょう。
3. 中国にも夏休みの宿題があるの?
中国の学生にも夏休みの宿題が用意されています。しかもその量はかなりたっぷり。しかしながら内容は問題集を解く、漢字を何回も書く、中国の詩を暗記するといったような反復練習、記憶重視のものが多くなっています。
これは夏休みの宿題だけに限ったことではなく、中国の学生は普段から、暗記や計算、漢字を繰り返して書く、といった内容の宿題を多くこなしています。筆者も中国人の友人から、中国では学校から帰った後も夜遅くまで宿題をしなくてはならず、とても大変だということをよく耳にします。
4. 夏休みに訪れたい中国のおすすめスポット!
夏休みには普段は忙しくて行けない遠方にまで足を伸ばせる絶好のチャンスです。世界で三番目に広い国土を持つ中国には、旅行にぴったりの場所も数え切れ無いほどたくさんあります。夏休みということなので、ファミリーで行くおすすめスポットを3つご紹介します。
1. 三亚 / サンヤー:
海南島という中国南方の島にある島です。一年を通して暖かく、リゾートホテルが多く立ち並び、波の音を聞きながらリラックスできます。
2. 长隆欢乐世界 / チャンロンファンルシジエ:
広州市にある動物園、水族館、遊園地などが一緒になった複合リゾート施設です。
3. 兵马俑 / ビンマーヨン:
言わずと知れた西安にある世界遺産です。教科書でしか見たことのなかった景観を実際に見ることができます。
5. 中国人はどのように夏休みを過ごすのか?
日本より長い夏休みを中国人はどのように過ごしているのでしょうか。最も多い過ごし方は、塾や習い事に行く、宿題をする、家でゲームをしたり、テレビを見て過ごす、の3パターンです。
中国人は非常に教育熱心で、勤勉な人が多い印象を受けます。子供の教育に対しても熱い家庭が多く、毎日を無駄にしないように、夏休みには様々な習い事に通わせることが多いようです。中国の習い事も非常に充実しており、囲碁や少林寺拳法、バレエにピアノ、声楽やスイミングなどなど、事欠きません。
また、お金や時間に余裕のある家庭では、家族一緒に海外で夏休みを過ごしたり、子どもを海外のサマーキャンプに参加させたりすることもあります。
6. 夏におすすめの食べ物
夏休みは生活が乱れがちで、夏バテにもなりやすい時期です。体調を整え、充実した夏休みを送るために、中国の医食同源の考えに基づいたおすすめの食べ物をご紹介します。
1. 绿豆 / リュウドウ:
体の熱を下げ、夏バテを解消すると言われています。甘みのあるスープでいただくのが定番です。
2. 红豆 / ホンドウ:
日本語のあずきです。红豆は解熱、利尿作用があると考えられており、夏場にあずきを食べることで、むくみを解消できるとされています。スープやお粥に入れて食べることが多いです。
3. 黄豆 / ファンドウ:
日本語の大豆です。血管の疾病やガンを予防すると考えられており、特に夏場に豆乳を飲むことで、水分・栄養補給と共に病気を予防できるとされています。
なお、中国のおすすめのおつまみを以下の記事で紹介されていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
7. 夏休みの注意点
「Summer Slide」という言葉があるように、夏休みには学業面だけではなく、学生たちのあらゆる能力が低減するということも知られています。自由な時間の豊富な夏闇だからこそできることを取り入れて、充実した夏休みになるようにしたいものです。しかしながら、子どもたちが自由に動き回る夏休みは迷子や誘拐、水難事故などの事故も起きやすい時期です。安全に注意して過ごしましょう。
筆者が住んでいる厦門市もそうですが、中国には暑さがかなり厳しい地域も多いので、熱中症にも気をつけましょう。廈門市では日中の暑さを避けるために、夏場は夕方から夜にかけて出かける人もたくさんいます。日中に出かける際には、日傘やサングラス等の紫外線対策が必要です。
8. 夏休みのお出かけのポイント
7月と8月の中国の子供たちの夏休みには、中国国内のレジャースポットや、科学館、図書館など子供たちが集まりやすいスポットは普段より混み合います。行く場合は覚悟してから行きましょう。2016年には上海にディズニーランドがオープンし、筆者も何回か行きましたが、平日でも結構な混み具合で、中国人口の多さを実感させられました。
またチケットの購入についてですが、多くの場所で子供料金の設定があり、未就学児・乳幼児は無料であることが多いです。子連れで行く場合は、チケット購入の際に子ども料金をチェックた方が不必要な出費を抑えることができます。
まとめ
いかがでしたか?
中国の夏休みについてお分かりいただけたかと思います。大人には夏休みがないものの、やはり子どもたちが夏休みに入るといろいろな場所が混雑します。混雑の苦手な方は、出来るだけ人が集中しないような場所か、海や山など郊外へ出かけるのがお勧めです。
中国ではご紹介したような習い事も豊富なので、中国で夏休みを過ごす予定のある方は、語学勉強も兼ねて参加してみてはいかがでしょうか。
中国の夏休み!在住者に聞く現地の中国人の8つの過ごし方!
1. 中国の学校の夏休みはいつからいつまで?
2. 大人にも夏休みがあるの?
3. 中国にも夏休みの宿題があるの?
4. 夏休みに訪れたい中国のおすすめスポット!
5. 中国人はどのように夏休みを過ごすのか?
6. 夏におすすめの食べ物
7. 夏休みの注意点
8. 夏休みのお出かけのポイント