上海旅行で移動手段として便利なタクシー。価格も日本の倍以上安く、しかも台数も多いので上海での快適な旅には欠かせない存在です。しかし、言葉もわからない異国の地でいきなりタクシーに乗るのは勇気がいりますよね。
そこで今回は、上海に8年の在住経験をもつ筆者が上海でタクシー移動の際に気を付けておくべき注意事項をご紹介します。
上海のタクシー移動!在住経験者に聞く7つの注意事項!
1. 白タクに注意
中国では、国から認可を受けていないタクシー(通称白タク)が多くいます。白タクでは、値段交渉をして互いの合意で乗り込みます。中には良心的なものもあるのですが、トラブルが起こりやすいので一般的な旅行者であれば避けておくのが無難です。白タクの見分け方として、車内にメーターがついていないものという特徴があります。なので、メーターがついていないタクシーには乗らない方がよいでしょう。
最近では、滴滴出行(ディディチューシン)などのアプリで一般の運転手をタクシーとして気軽に呼ぶことが可能になりました。中国に慣れた方であれば安く使えて大変便利です。しかし、こちらについても一般の運転手がタクシーをする分やはりトラブルが起こる可能性があります。
旅行者として考えると最初はやはりメーター付きのクシーを利用することを筆者はおすすめします
なお、DiDiについては以下に詳しく説明されていますので、合わせて一読ください。
2. メーターに注意
車内に乗り込み、メーターがあるからといってすぐに安心してはいけません。メーターに関しても注意すべき点がいくつかあります。
タクシーによっては、中国語のできない旅行者と分かるとわざとメーターを下ろさず、後に法外な金額を要求してくる運転手がいます。このような場合は、一概に疑ってかかるとトラブルとなりますので、一度、丁寧にメーターを下ろすように指示しましょう。もし応じてくれないようであれば降りるという手段も考えた方がよいでしょう。
また、嘘のようですがメーターに細工がしてあり、運賃の上昇が極端に早いタクシーに遭遇することが時折あります。そのようなタクシーに乗り続けた場合、運賃は普通の2倍程度にまでなってしまいます。もし明らかにいつものタクシーよりも金額の上昇が早い場合は、すぐに近くで降りて別のタクシーを拾い直しましょう。
3. 乗降車時のドアの開け閉めはセルフで
タクシーの乗降車時、後部座席のドアは自動で開け閉めできるようになっていますよね。しかし、中国のタクシーのドアは手動です。なので、乗降車の際は自分でタクシーのドアを開け閉めするようにしましょう。
筆者自身も中国に住んだばかりのころは、タクシーを降りる際に開けっ放しで行ってしまい何度か運転手の方に迷惑をかけたことがあります。くれぐれもご注意ください。
4. 行先は2つの交差する道の名前を伝える
上海では基本的にすべての道に名前がついています。そのため、タクシーに行先を伝える際は交差する2つの道の名前を伝えるのが一般的です。タクシーに乗り込む前には、自分の行先が「○○路」と「○○路」の交差点付近であるかを事前に確認しましょう。
また、中国語に自信がない場合、行先は紙に書いて伝えるのが無難です。中国語は、似たような発音が多いことに加え音程によって意味が変わる言語です。そのため、正しく伝えたつもりが全然違う道の名前を伝えてしまっていることが往々にしてあります。
筆者自身、8年中国に住んでいても全然違う場所に連れていかれるということがたびたびありましたのでご注意ください。
なお、上海で移動する時に覚えておくと便利な地名や駅名などをまとめた記事が以下になります。ぜひ旅行前にチェックしてみてくださいね。
5. 遠回りしていないかどうか確認
それほど頻繁に起こるわけではないですが、時折、乗客が旅行者だとわかるとあからさまな遠回りをされることがあります。お金ばかりではなく楽しい旅行時間のロスにもなりますので、方向が怪しいと思った場合は自分自身で位置情報から正しい方向に進んでいるかを確認しましょう。
もし行先とあまりにもかけ離れている場合には、地図を見せて正しい方向に進んでいるのか運転手に確認しましょう。
6. 乗車中は基本的に寝ない
基本的に中国を問わず、一般的な諸外国では防犯上、外で寝るのはあまりよくありません。タクシー乗車中であれば、寝ている間に盗難や全然違う道を通られるなどの被害にあう可能性があります。複数人で乗っているのであれば、何かトラブルが起こった時でも対処できるよう少なくとも一人は起きているようにしましょう。
なお、上海の治安について以下の記事で解説していますので、こちらも合わせて読んでみてください。
7. スピードに注意
上海では、運転が粗かったり交通ルールを守らないドライバーもまだ多くおります。運転手の運転に不安を感じたら、事故にあう前に指摘した方がよいでしょう。特に、夜間に高速道路を走る際などものすごいスピードで飛ばす運転手が結構見受けられます。もしあなたが危険だと思ったら、運転手に「慢一点」(マンイーディエン)といってスピードをゆるめてもらったほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
こちらに挙げたトラブルなどの例は最悪の場合を想定したものです。タクシーを利用するにあたって不安にさせるような内容も書いてしまいました。しかし、海外旅行で慣れない土地に行く際には備えあって憂いなしです。
あなたにはぜひこのようなトラブルには巻き込まれないよう注意して、快適かつ安全にタクシーを利用いただければと思います。
上海のタクシー移動!在住経験者に聞く7つの注意事項!
1. 白タクに注意
2. メーターに注意
3. 乗降車時のドアの開け閉めはセルフで
4. 行先は2つの交差する道の名前を伝える
5. 遠回りしていないかどうか確認
6. 乗車中は基本的に寝ない
7. スピードに注意
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