日本では毎年インフルエンザにかからないために予防接種を欠かさないという方も多いと思いますが、中国ではそもそもインフルエンザは毎年流行るのでしょうか。そこで今回は、在住経験者の筆者が、中国のインフルエンザに関する基礎知識をお伝えします。
中国のインフルエンザ事情!在住経験者に聞く6つの豆知識!
1. インフルエンザに関する中国語
インフルエンザは中国語で「流感」(リョウガン)と言います。「流行性感冒」を省略した呼称ですが、「流感」と略して呼ぶことが一般的です。ニュースなどで「流感」のワードが出てきたら要注意!感染情報など、しっかりと情報を把握しましょう。
「甲型流感」(ジャーシンリョウガン)がいわゆる「A型インフルエンザ」、「乙型流感」が「B型インフルエンザ」です。予防接種は「疫苗」(イーミャオ)といいます。気になる中国の予防接種事情は次の項目でご紹介します。
2. 予防接種は受けられる?
中国でも、病院で予防接種を受けることができます。一般的な相場は輸入のワクチンで約85元程度、中国のワクチンだと約70元程度です。日本に比べると割高ですね…。
都市によっては高齢者の方などが無償で予防接種を受けられる制度もありますが、中国籍の方に限るため、インフルエンザが心配な場合は、慣れない土地で高額な予防接種を受けるよりも、日本で事前に予防接種を受けてから渡航するのが懸命でしょう。
3. 万一のために保険は必須!
万一インフルエンザにかかってしまったら、迷わず病院へ行きましょう。ただし中国に限らず、海外で医療機関にかかると莫大な治療費が請求される可能性が非常に高いです。日本国内で医療機関にかかるのとは違って、海外では国民健康保険が適用されにくく、医療費が10割負担になるからです(帰国後に申請をして条件を満たせば、国民健康保険が適用されて払い戻しが可能ですが、申請が煩雑です)
そんなときに役に立つのが海外旅行保険。困ったときに指定のフリーダイヤルに電話すれば日本語で近くの病院の紹介をしてもらえるので安心です。保険に加入していれば、病院で支払いをしなくても治療ができるキャッシュレス対応の病院も紹介してもらえます。(※保険のプランや会社により対応は異なります)
病院によっては交通費まで負担していただけるところもあるので、長期滞在予定の方は万一のことが起きる前にあなたに合った病院を事前リサーチしておいてもいいかもしれません。
4. 中国にも学級閉鎖はあるの?
中国でもインフルエンザが流行すると、学級閉鎖になることがあります。ただし中国でインフルエンザによる学級閉鎖が行われるようになったのはつい数年前からで、都市や学校によっては学級閉鎖ではなく、休んでいない生徒は他のクラスで授業を受けるという措置が取られているところも未だにあるようです。
中国赴任でお子様を中国の日本人学校に通わせている方は、日本と同じように学級閉鎖という措置が取られることが多いかと思いますが、心配な場合は事前に確認しておくと安心かもしれません。
5. 中国で気をつけるべきは鳥インフルエンザ!
中国では、通常のインフルエンザに合わせて鳥インフルエンザの感染にも注意が必要です。数年前から中国では鳥から人に感染する事例が発生しており、死者も出ています。
感染を防ぐために、むやみに鳥を含む動物に触れ合ったり、近づいたりすることのないようにしましょう。
6. 最新情報は在中華人民共和国日本国大使館でチェック
中国に3ヶ月以上滞在する場合は在留届の提出が義務付けられており、メールアドレスを記載すると、大使館から中国の最新情報のメールマガジンを受信することができます。鳥インフルエンザの情報はじめ、大気汚染の注意喚起や、その他安全情報など、重要なお知らせを受け取ることができます。
在留届を提出する必要かない方も、ホームページからメルマガ登録が可能ですので、長期滞在予定の方は事前に登録しておくと安心ですね。
まとめ
いかがでしたか?
インフルエンザが流行し始める季節…少しでも不安を和らげる手助けができたなら光栄です。
ここまで中国のインフルエンザ情報をまとめましたが、予防方法は万国共通!まずは手洗いうがいを徹底して、人混みではマスクを着用しましょう。
ちなみに中国の水道水は飲めないことはないですが、水道水を直接口に含みたくないという方は、市販のお水やカテキンを含んだお茶などを使ってうがいをしてくださいね。
中国のインフルエンザ事情!在住経験者に聞く6つの豆知識!
1. インフルエンザに関する中国語
2. 予防接種は受けられる?
3. 万一のために保険は必須!
4. 中国にも学級閉鎖はあるの?
5. 中国で気をつけるべきは鳥インフルエンザ!
6. 最新情報は在中華人民共和国日本国大使館でチェック