日々技術発展を遂げている中国。AlipayやWeChatpayなどのキャシュレス化が進み、身の回りの全てのものが携帯一つで解決してしまします。滴滴出行(DiDi:ディディチューシン)もその1つです。
DiDiとは中国版Uberと言われる配車アプリで、スマホを使って安全に便利に移動できるとして、中国国内でダントツで人気なサービスです。日本でもサービスがスタートしましたが、今回はそんなDiDiの料金や使い方について詳しくご紹介していきます。
中国のDiDi(滴滴出行)現地調査!料金や使い方など旅行前に知るべき9つの事!
1. DiDiとは何か?
DiDiの正式名称は、滴滴出行(ディディチューシン)。北京市に本社を置く中国最大のライドシェア・配車サービスです。中国の400都市以上に展開しており、4億人以上のユーザーが利用しています。
世界的には配車サービスといえば「Uber」が有名ですが、なんと中国国内においてはあの「Uber」を凌いで1位に君臨しています。その後、中国では「Uber」がDiDiに買収されました。
2. DiDiの最大の特徴
DiDi最大の特徴は、既存のタクシーを配車しているところです。「Uber」の場合は、既存のタクシー会社とは別で、個人が「Uber」に登録し、「Uber」に登録されたドライバーと車両が乗客のところまで配車されるというものです。しかし、これはタクシー業界会から大きな反感を買いました。実際「Uber」の本社があるアメリカでは、「Uber」に対するデモ活動が激化しています。
それに対しDiDiは、既存のタクシー会社と協力し、既存タクシーをアプリで配車するサービスを始めました。これによりユーザーの支持も集めながら中国最大の配車サービスへと成長していきました。現在ではDiDiが「Uber」を買収したことにより「Uber」のサービスも「快车」というサービス名で提供しています。ちなみにタクシーは「出租车」と表記されています。
3. DiDiを使い方
まずDiDiをApple storeからダウンロードします。ダウンロードが完了するといよいよ登録していくのですが、ここで必ず必要なものがあります。それは「中国の電話番号」です。これはDiDiだけでなく、中国アプリ全般的に必要となります。なぜなら中国ではカフェのWi-Fiやアプリの登録の際は、電話番号宛にショートメッセージが届きます。そこにシリアルナンバーが記載されており、そのナンバーを使って認証を行うからです。
登録が完了すると近くを走るタクシーが表示されます。住所入力欄が下にあり、その上のほうに「現在」と「予約」とあります。「現在」は現在タクシーを呼ぶ、「予約」は希望の日時を設定して、タクシーを予約することができます。続いて「出発地」と「目的地」を入力します。入力が完了したら「呼叫」というボタンを押して完了です。後は近くを走るタクシーから1台が選ばれ、到着を待つだけです。
4. DiDiの料金
DiDiの料金は、あくまでも普通のタクシーの料金と変わりません。DiDiは手数料などがかからないので、乗った分の料金を支払えば問題ありません。
支払い方法は、目的地に到着すると運転手がどのように支払いをするのか聞いてきます。AlipayやWeChat payを持っている人はアプリで支払うと運転手に伝えれば、DiDiのアプリ上に料金が表示されます。支払い方法を選択し、決済すれば完了です。AlipayやWeChatなどを持っていない場合は、現金で支払うと伝えればそのままで現金で支払うこともできます。自分に合った支払い方法で払いましょう。
5. 混雑時は使えない
いつでもどこでも使える便利なDiDiですが、効果が望めない時間帯があります。それは17時~19時です。この時間帯は退社の時間となるため、多くの方がタクシーを利用します。そのためタクシーがなかなか取れません。出来るだけその時間帯を避けるか、どうしても取れない場合は「快车」を利用するか、「专车」を利用しましょう。
6. 「专车」がすごい!
DiDiには「出租车」と「快车」以外にも、「专车」というサービスがあります。これはDiDiに登録しているドライバーの中でも選ばれた人しか提供できないサービスです。一般的なドライバーと違い、ドライブ技術が高く、普通より良い車を使用しています。サービスの質も高く、運転手によっては車のドアを開けてくれ、後部座席には水が完備されています。これだけの違いがある分価格も一般的な「出租车」や「快车」より高くなっています。
ただ、この「专车」は料金が高い分利用している人が「出租车」や「快车」に比べると少ないため、混雑時などで取りやすいというメリットがあります。このように「出租车」や「快车」「专车」を状況によって使い分けましょう。
7. 相乗りもできる
DiDiには「拼车」という相乗り機能があります。相乗りする乗車人数を選択し、開始すると近くを走る相乗りしている車が表示され、その中から1台が選ばれます。その中には既に乗っているか、途中で相乗りの人を拾っていきます。
相乗りは目的地まで安く行きたいときは非常に便利です。ただ各目的が違うため、遠回りする可能性もあるので、距離が遠くなる場合もあります。
8. DiDiドライバーの改善点
DiDiは近くを走る車両を探してくれるとても便利なアプリです。しかし、改善して欲しい点もあります。それは運転手が毎回住所を聞いてくることです。
「快车」や「专车」を利用する際にはほどんどありませんが、アプリ上で住所を事前に入力しているにもかかわらず、毎回タクシーに乗ると住所を聞かれることがあります。これでは事前にアプリで入力している意味がありません。事前に目的地を確認してほしいものですね。
9. 運転手が来ない
以前DiDiでタクシーを呼んだとき、いつまで経っても来ないことがありました。DiDiのアプリ上ではドライバーの電話番号が記載されているので、電話をかけてみることに。しかし電話に出た瞬間切られてしまいました。それから何度かけても繋がりませんでした。結局アプリ上でキャンセルすることなりました。
滅多にないケースではありますが、あまりにも来ない場合は、アプリ上でキャンセルできます。キャンセルする理由も選択できるので、そこからキャンセルしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
中国最大の配車サービスDiDi。中国の電話番号があればいつでも使うことができるので、旅行などの移動では本当に便利です。タクシーの種類も「出租车」「快车」「专车」と大きく3種類あるので、これらを状況によって使い分けましょう。DiDiを使って、楽しい旅行を快適に過ごしてください!
中国のDiDi(滴滴出行)現地調査!料金や使い方など旅行前に知るべき9つの事!
1. DiDiとは何か?
2. DiDiの最大の特徴
3. DiDiを使い方
4. DiDiの料金
5. 混雑時は使えない
6. 「专车」がすごい!
7. 相乗りもできる
8. DiDiドライバーの改善点
9. 運転手が来ない